ビジネスマナーで必須!合ってるか不安にならない正しい敬語の使い方

オフィスで電話がかかってきました。

取引先「田中課長はいらっしゃいますか?」
社員「田中課長ですね。少々お待ちください。」

このやりとり、何か気づかれたところはありませんでしょうか?

この記事の内容

敬語にもさまざまな特徴がある

ビジネスパーソンともなれば、ビジネスマナーとして敬語を使いこなせることが基本中の基本です。

しかし、バイト敬語は使えるけれど…という新入社員や、普段の上司との会話などでは問題なく敬語を使えている長くお勤めの方でも、会ったこともない人から電話がかかってくれば緊張もしますし、敬語が乱れてしまうことも多々あるのではないでしょうか。

敬語の分類

敬語は学問上「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」「丁重語」「美化語」の5つに分類されますが、ここでは一般的な分類である3つの分類の特徴を紹介します。

尊敬語

相手に対して直接敬意を表す言葉づかい。

  • 行く→いらっしゃる
  • 忙しい→お忙しい
  • 人名に「さん」を付ける

謙譲語

自分や身内がへりくだり、相手を敬う言葉づかい。

  • 行く→伺う
  • 待つ→お待ちする
  • 当社→弊社

丁寧語

相手に配慮してものごとを表現する言葉づかい。

  • 行く→参る
  • 見よう→見ましょう
  • 会社員だ→会社員です

シチュエーションによって使い分ける

「今、私は尊敬語をしゃべるべきか」「今、彼は謙譲語を使ったが、私は丁寧語の方がいいと思う」などと考えてオフィスにいる方は少ない(いない?) と思いますので、分類を細かく覚える必要はありませんが、自分が置かれた立場により使い分けることは必要です。

簡単に言えば、社外の人の動作や状態には尊敬語を使い、自分や自分の会社、社員に関することには謙譲語を使うのが基本です。

ところが、頭ではわかっていることでも、これが『「相手」「自分」「上司」@オフィス』という関係になってしまうと、混同してしまいがちです。

普段は敬語で話している上司のことも、社外の人の前では「身内@オフィス」であることを意識して、どんなに緊張を強いられる場面になっても、間違うことのないようにしたいものです。

ビジネスマナーとして上司を呼び捨てにすることが正しい

普段オフィスにいて何気なく使っている呼び方だと思います。

しかし、役職名は敬称の役割も果たし「尊敬語」に分類されることから、社外の人に対して使う場合は、「田中」と呼び捨てにするか、「課長の田中」という呼び方がビジネスマナーとして正しいということになります。

社外への使い方、社内での使い方

冒頭のやりとりで気づいていただきたいところは、社員が「田中課長ですね」と返答した部分です。

社員「課長の田中ですね。少々お待ちください。」が正しい返答の仕方といえます。

だからと言って、その電話を田中課長に転送する際に、田中課長に対して「おい田中、電話!」とやってしまうと後でどうなるかはおわかりですね…。

社外とはいえ例外も

ただし、社外の人であっても、相手が社員の家族や親戚の場合は例外です。

例文

ご家族「田中と申しますが、主人はおりますでしょうか?」
社員「田中課長ですね。少々お待ちください。」

家族や親戚に対しては、オフィスであっても尊敬語を使った対応をすることが求められます。

このように、冒頭では正しくないとお話ししました全く同じ文言の返答が、このシチュエーションでは正しいということになります。

敬語は難しい?

他の人、たとえ上司が使っていたとしてもその人が使っている敬語が正しいかどうかはなかなか判断が難しいところです。

例えば、「〇〇企画の件、お聞きになられましたか?」というのもビジネスの場でよく耳にしますが、「お聞きになりましたか?」というのが文法上は二重敬語を避けた正しい使い方です。

この表現は、それほど違和感がなくなってきていますので、ビジネスマナーとして使われていくうちに一般的になっていくのかもしれません。

ビジネスマナーとして正しい敬語を使うために

「言葉は生き物」といわれ、間違った言い方でも習慣として世間に広く使われるようになると慣用表現としてそのまま使われ続けるということもあります。

しかし、現段階でどういう表現が正しくて、どういう表現が間違っているということを理解しておくことは非常に重要です。

普段から「その敬語は正しいのか?」ということを折に触れて思い起こしてみて、辞書やWEBサイトなどで正しい使い方を勉強し、自身で反省もしながら正しい敬語を習得していくことが必要です。

やはりビジネスマナーを理解していて、正しい敬語がスッと言えるビジネスパーソンでありたいですからね。

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